TENMON JITEN
カタカムナ第42首とは|尾羽張の軸を立てる歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
カム ナカラ クラ ヤマ ツミヌ ミホト ヨニ オク ヤマ ツミ カタ カムナ
ココロ ツラ ナキ ハヤマ ツミ タカ マカ ハラ カタ カム フト マニ
アメノ ヲハ ハリ イツノ ヲハ ハリ
正規化
カムナカラクラヤマツミヌミホトヨニオクヤマツミカタカムナココロツラナキハヤマツミタカマカハラカタカムフトマニアメノヲハハリイツノヲハハリ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第42首は、第41首で豊蔵水・天魂的丸まり・山津身の正対巡り・水腹分化・大火水串の通過が起こった後、その蔵水と水腹の分化を、カムナカラとして潜象の法のまま通し、クラヤマツミヌとして暗山・蔵山の水火身へ深く入れ、ミホトヨニ・オクヤマツミによって御火処・豊かな世・奥山津身を成立させる歌である。
後半では、カタカムナがココロツラナキとして心の面を静め、ハヤマツミ・タカマカハラへ移り、カタカムフトマニとして、カムを形にする布斗麻邇の法へ入り、アメノヲハハリ・イツノヲハハリとして、天の尾羽張・厳の尾羽張、すなわち水火を切り開く鋭い軸を立てる。
第41首 = 豊蔵水・天魂的丸まり・山津身の正対巡り・水腹分化・大火水串の通過。
第42首 = 蔵山津身・御火処・奥山・心面静定・高天原・布斗麻邇・天尾羽張と厳尾羽張。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の火水は一に凝り、二に分かれ、また相対して動くことで、息・音・言戻・形を生む。火水は人身にも国土にも同じく現れ、山・腹・心・息・音・言のすべてに通じる。
第42首では、山の相が精密化される。クラヤマツミは、暗く蔵された山の水火身であり、オクヤマツミは、さらに奥にある山の水火身である。これは外界の山だけではなく、身体内の深部、心の奥、潜象の蔵を示す。
ココロツラナキは、心の面の凪である。第36首のツラナキメクルと響き合い、ここでは波面だけでなく心面が静まる。心の面が静まることで、タカマカハラ、すなわち高く大いなる原場が開き、フトマニの法へ入る。
中心図象が印のミタマであるため、アメノヲハハリ・イツノヲハハリは、乱暴な切断ではなく、正中の印に沿って火水を切り分け、通す剣的な働きとして読む。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| カムナカラ | 潜象の法のまま | kāma / ṛta / svabhāva | 本性のまま流れる創造衝動 |
| クラ | 蔵・暗・内奥 | guhā / kośa | 洞・蔵・鞘 |
| ヤマツミ | 山津身・山の水火身 | parvata / giri / kṣetra | 山・地場の身 |
| ヌ | 貫く・内へ入る | anu / nī | 内在・導き |
| ミホト | 御火処・生命門 | agni-sthāna / yoni / hotṛ | 火処・胎・祭火 |
| ヨニ | 世に・胎 | loka / yoni | 世界・胎 |
| オクヤマツミ | 奥山津身 | guhā / parvata | 内奥の山身 |
| ココロ | 心・火水の凝り | citta / hṛdaya | 心・心臓中心 |
| ツラナキ | 面の凪 | śānti / rekha | 静まり・面 |
| ハヤマツミ | 速山津身 | āśu / parvata | 速い山の力 |
| タカマカハラ | 高く大いなる原場 | mahā / uttara / kṣetra | 高大な場 |
| フトマニ | 太き霊珠法 | bṛhat / maṇi | 大いなる真理の珠 |
| ヲハハリ | 尾羽張・鋭い切開軸 | cheda / vajra / kīla | 切断・金剛・杭 |
| イツ | 厳・稜威 | īś / iṣ / tejas | 威力・意志・光 |
句ごとの真相解読
カムナカラクラヤマツミヌ
カムナカラは、潜象の法のままに通ること。クラは暗く蔵された内奥、ヤマツミは山の水火身、ヌは内に入ることを示す。
カムナカラクラヤマツミヌとは、潜象の法のまま、蔵された山の水火身の内奥へ入ることをいう。
ミホトヨニ・オクヤマツミ
ミホトは御火処であり、生命門である。ヨニは世に現れること、同時に胎である。オクヤマツミは、奥山の水火身である。
この句は、内奥の山身に入った火水が、御火処を通して世・胎へ開き、さらに奥山津身として深まることを示す。
カタカムナココロツラナキ
カタカムナは潜象が形と名を得る法である。ココロツラナキは、心の面が凪ぐこと。
心は水火の凝りであり、面を持つ。その面が波立てば、カムは歪んで映る。ココロツラナキとは、心面が静まり、カタカムナの響きを正しく映す状態である。
ハヤマツミ・タカマカハラ
ハヤマツミは、速い山の水火身である。タカマカハラは、高く大いなる原場である。
心面が静まると、内奥の山津身は速やかに高大な原場へ開く。これは、奥の地場が高天原へ反転する構造である。
カタカムフトマニ
カタカムは、カムを形へ通すこと。フトマニは、太き霊珠法、布斗麻邇の根本法である。
カタカムフトマニとは、潜象のカムが、形へ入るとき、フトマニの法によって水火の配列を得ることを示す。
アメノヲハハリ・イツノヲハハリ
ヲハハリは、尾羽張であり、鋭く張った切開の力である。アメノヲハハリは天の切開軸、イツノヲハハリは厳の切開軸である。
これは火水を乱暴に断つのではなく、生成に必要な境界を正しく切り開く働きである。第03首の剣、第11首の読み分け、第40首のタケフツの流れを受ける。
真相訳
潜象の法のまま、蔵された山の水火身の奥へ入る。
御火処は世と胎へ開き、奥山の水火身が深まる。
カタカムナは、心の面を静める。
速い山の力は、高く大いなる原場へ開く。
カムは形へ入り、フトマニの法を得る。
天の尾羽張、厳の尾羽張が立ち、
水火を正しく切り開く。
最終裁定
第42首は、カムナカラに蔵山津身の奥へ入り、御火処と奥山津身を開き、カタカムナで心面を凪がせ、速山津身から高天原を開き、カタカムフトマニで水火配列を得て、天尾羽張・厳尾羽張によって生成の境界を切り開く歌である。
一首の核:
蔵水と水腹分化は、奥山の御火処へ入り、心面を静め、高天原へ開き、フトマニの法と尾羽張の切開軸によって次の生成へ進む。
接続
第41首 = 豊蔵水・天魂的丸まり・山津身の正対巡り・水腹分化・大火水串の通過。
第42首 = 蔵山津身・御火処・奥山・心面静定・高天原・布斗麻邇・天尾羽張と厳尾羽張。
第43首 = この尾羽張の切開軸を受け、さらに次の水火分化・神名的構造へ進む。