TENMON JITEN

カタカムナ第32首とは|万象を社地へ置く歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第32首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第32首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.115
カタカムナ第32首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

アマノ カミ アメノ ヨロツ クナキ ノ タマ ワケ アヤ クメ
シコネ カム ツミ シツ マリヌ イツノ タテ カム アワ ナキ カサネ
アハ チノ ホノサ ワケ シマ イヨノ イヤ シロ チ

正規化

アマノカミアメノヨロツクナキノタマワケアヤクメシコネカムツミシツマリヌイツノタテカムアワナキカサネアハチノホノサワケシマイヨノイヤシロチ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第32首は、第31首で大殿内外・女水外縁・八方霊核・国主静定が整った後、その国主静定の上に、アマノカミとして天の神性を立て、アメノヨロツとして天水万象を開き、クナキノタマワケとして苦無き霊核の分化を行い、アヤクメとして綾の組み目を作る歌である。
後半では、シコネカムツミとして根底のカム積みを置き、シツマリヌで鎮まり締まり、イツノタテカムで厳なる縦軸を立て、アワナキカサネで泡凪の重なりを整え、アハチノホノサワケシマ・イヨノイヤシロチとして、淡地・火穂・沢分け・島・弥々の社地へ展開する。
第31首 = 大殿内外・潜象産霊・女水外縁・霊核分け・神八方霊核・国主静定。
第32首 = 天神・天水万象・霊核分化・綾組み・根底カム積み・厳軸・泡凪重ね・社地化。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、天地の火水は一に凝り、二に分かれ、軽澄は天へ、重濁は地へ降る。火水は息となり、音となり、言戻となり、形となる。また、人の胎内にも同じ火水があり、正中において神の御戻が現れる。
第32首のアマノカミ・アメノヨロツは、天の軽澄なる火水が万象へ開く段階である。しかし、その万象は散乱しない。クナキノタマワケで霊核を分け、アヤクメで綾の組み目にし、シコネカムツミで根底に積み、シツマリヌで静める。
中心図象が印のミタマであるため、この首は、天水万象をそのまま広げるのではなく、正中の印へ分け、組み、積み、静め、縦軸を立て、社地へ定める過程として読む。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
アマノカミ 天の神性 deva / divya / īśa 天上神性・主宰
アメノヨロツ 天水万象 ambhas / viśva / bahu 天水・全相・多様性
クナキ 苦なき・組み泣き無き静まり duḥkha-nivṛtti / śānti 苦の止滅・安静
タマワケ 霊核の分化 bindu / maṇi / viveka 種子点・霊珠・識別
アヤ 綾・文様 tantra / māyā 織り・文様
クメ 組み目・久米・結び目 granthi / bandha / krama 結節・順序
シコネ 醜根・底根・強い根 mūla / adhas / śakti 根底・下部・力
カムツミ 潜象の積み kāma / garbha / sañcita 潜在創造・胎蔵・蓄積
シツマリヌ 静まり・鎮まり・締まり śānti / nirodha / bandha 静定・収束
イツノタテカム 厳の縦軸カム īś / stambha / dhruva 威力・柱・不動軸
アワナキ 泡凪・微細水火の静まり phenā / śānti 泡・静まり
カサネ 重ね・層化 āvaraṇa / saṃcaya 重層・集積
アハチ 淡地・泡地 āpaḥ / bhūmi 水と地の淡い場
ホノサワケ 火穂の沢分け agni / dhānya / vibhāga 火・穂・分配
シマ 島・場 dvīpa / kṣetra 島・領域
イヨノイヤシロチ 弥々の社地 śrī / āyatana / kṣetra 聖なる場・社地

句ごとの真相解読

アマノカミ・アメノヨロツ

アマノカミは、天の神性である。アメノヨロツは、天水に含まれる万象である。
第31首で国主が静定した後、上位の天水が再び開く。しかし、ここでの万象は混乱ではなく、これから分けられ、組まれ、鎮まる素材である。

クナキノタマワケ

クナキは、苦なき、歪みなき、泣きなき静まりとして読む。タマワケは霊核の分化である。
クナキノタマワケとは、苦や歪みを生まないように、霊核を正しく分けることをいう。分けることは争いではなく、各霊核の役割を明らかにする識別である。

アヤクメ

アヤは綾、クメは組み目である。
アヤクメとは、分けられた霊核が、綾のような文様と組み目を持つことをいう。ここで万象は、無秩序な多ではなく、織物のような法則を持つ多へ変わる。

シコネカムツミ

シコネは、根底の強い根、重く濃い根である。カムツミは、潜象の積みである。
シコネカムツミとは、綾に組まれた霊核が、さらに根底へ積まれ、潜象の蓄積となることを示す。

シツマリヌ

シツマリヌは、静まり、鎮まり、締まりぬである。
根底に積まれたカムは、散るのではなく、静まり、結節し、次の縦軸を受ける準備をする。

イツノタテカム

イツは厳・稜威、タテは縦軸、カムは潜象である。
イツノタテカムとは、静まった潜象に厳なる縦軸が立つことをいう。第19首のカムイツノタテと響き合い、ここでは天水万象の整理後に再び縦軸が確立する。

アワナキカサネ

アワは泡、ナキは凪、カサネは重ねである。
アワナキカサネとは、微細な泡水火が静まり、層として重ねられることを示す。これは、流動する水火を地層・身体層・言語層へ落とす働きである。

アハチノホノサワケシマ

アハチは淡地・泡地であり、ホノサワケは火の穂を沢へ分けること。シマは島である。
この句は、淡い水地に火穂が分けられ、島相が生じることを示す。

イヨノイヤシロチ

イヨは弥々、いよいよ深まること。イヤシロチは、社地・癒しろ地・神を宿す清明な場である。
イヨノイヤシロチとは、重ねられた泡凪と火穂分けの島が、いよいよ神を宿す社地へ成ることをいう。

真相訳

天の神性が立ち、天水の万象が開く。
霊核は苦なきよう正しく分けられる。
分けられた霊核は、綾の組み目となる。
根底には潜象の積みが置かれ、静まり、締まる。
そこに厳なるカムの縦軸が立つ。
泡の静まりは層となり、
淡地に火の穂が分けられ、島が成る。
最後に、その場はいよいよ社地となる。

最終裁定

第32首は、アマノカミ・アメノヨロツで天水万象を開き、クナキノタマワケ・アヤクメで霊核を正しく分け組み、シコネカムツミ・シツマリヌで根底に静め、イツノタテカムで厳の縦軸を立て、アワナキカサネ・ホノサワケシマ・イヤシロチで泡凪の層を社地へ成らせる歌である。
一首の核:
天水万象は、霊核分けと綾組みによって秩序化され、根底に静まり、厳の縦軸を得て、泡凪と火穂の島を神宿る社地へ変える。

接続

第31首 = 大殿内外・潜象産霊・女水外縁・霊核分け・神八方霊核・国主静定。
第32首 = 天水万象・霊核分化・綾組み・根底カム積み・厳軸・社地化。
第33首 = この社地化された国土場を受け、さらに次の神名的・身体的・言事的生成へ進む。

前後の首

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