TENMON JITEN

カタカムナ第15首とは|泡波を山野へ配る歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第15首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第15首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.81
カタカムナ第15首
カタカムナ事典
正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

主題:泡凪・泡波から風木山野・土地水分へ展開

原文

アワ ナキ アワ ナミ ツラ ナキ ナミ アヤ ミク マリ
クニ ノ ミク マリ アメノ クヒ サ モチ クニ ノ クヒ サ モチ
シナツ ヒコ ククノ チ オホ ヤマ ツミ ヌッチ カヤヌ ヒメ

正規化

アワナキアワナミツラナキナミアヤミクマリクニノミクマリアメノクヒサモチクニノクヒサモチシナツヒコククノチオホヤマツミヌッチカヤヌヒメ

中心図象

カカミ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 鏡
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第15首は、第14首で言事潮・岩土・天息・大海・水際の男女相が配置された後、その水際の水火運動が、まずアワナキ・アワナミとして泡の静動に現れ、ツラナキナミ・アヤミクマリとして波面の綾と水分を生み、さらにシナツヒコ・ククノチ・オホヤマツミ・カヤヌヒメとして風・木・山・野へ展開し、最後にクニノミクマリと天地の支柱へ配分される歌である。

第14首 = 言事潮・岩土・天息・大海・水際男女の配置。
第15首 = 泡波・綾水分・風木山野・天地支柱への配分。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、天地は水火の凝りであり、日月運行は天の呼吸、潮の満干は地の呼吸である。また、人の呼吸は波の列に同じく、寄せる時に音をなし、引く時に音をなさないとされる。

この法則から見ると、第15首のアワナキ・アワナミは、単なる水面現象ではない。火水が接触したときに起こる微細な発泡であり、凪と波という動静の二相である。

中心図象が鏡であるため、ここでは外界の泡波だけでなく、身体内の体液・呼吸・脈動・感情の波面も反照される。第15首は、国土水分と人身水分の鏡像対応を示す歌である。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
アワ 泡・淡・水火の発泡 phenā / āpaḥ 泡・水の発泡
ナキ 凪・音なき静まり śānti / niḥśabda 静まり・無音
ナミ 波・水の揺れ urmi / taraṅga 波・うねり
ツラ 面・列・連なり paṅkti / rekha 面・列・連鎖
アヤ 綾・文様・交差 tantra / māyā 織り・文様
ミクマリ 水分・御配り āpaḥ / vibhāga / tri 水の分配
シナツ 風・息の流れ vāyu / prāṇa 風・生命息
ヒコ 火子・男火 agni-putra / bīja 火の子・種子
ククノチ 木氣・組み立つ地 vṛkṣa / stambha 木・柱
オホヤマツミ 大山津身 mahā / parvata / kṣetra 大山の水火身
ヌッチ 野土・内地 bhūmi / mṛd 土・地場
カヤヌヒメ 草野の女水 oṣadhi / yoni / devī 草野・胎・女神
クニ 国・凝り成る地場 kṣetra / bhūmi 国土・領域
クヒ 杭・組む火・支柱 stambha / agni 柱・火の結節
サモチ 支え持つ dhāraṇa / sahāya 支持・保持

句ごとの真相解読

アワナキ・アワナミ

アワは泡であり、水火が触れ合ったときの微細な発泡である。ナキは凪・静まり、ナミは波・揺れである。

アワナキ・アワナミとは、泡が静まる相と波立つ相であり、火水の接触から生じる動静の二相である。

ここでは第13首のイサナミ・イサナキが、さらに水面の微細相として現れている。

ツラナキナミ・アヤミクマリ

ツラは面・列である。ナキナミは、凪と波が一つの面に連なること。

アヤミクマリは、綾のような文様をもって水火が配られること。

水火の分配は均一な分割ではなく、波面の文様として配られる。ここに鏡の中心図象が関わる。波面は外界を映し、同時に内界の水火も映す。

シナツヒコ

シナツは風・息の流れであり、ヒコは火子である。

シナツヒコとは、風と息の中に立つ火の子であり、国土と身体に呼吸の火を巡らせる働きである。

ククノチ

ククは組む・括る・含む。ノは通路。チは地・血・力点である。

ククノチとは、地から立ち上がり、組まれ、柱となる木の働きである。国土では木々の霊、人身では神経・血管・筋の樹状構造に対応する。

オホヤマツミ

オホは大いなる。ヤマは山、ツミは津身・積み・水火の凝りである。

オホヤマツミとは、大山の水火身である。山は、地の水火が隆起し、天水と地火を結ぶ場所である。

ヌッチカヤヌヒメ

ヌッチは野土・内地・湿土の地場である。カヤヌヒメは、草野を覆い、育てる女水である。

ここで国土は、山だけでなく野・草・湿地の母胎へ広がる。

クニノミクマリ

クニノミクマリとは、泡波と風木山野として現れた水火が、国土の水分へ配られることをいう。

この水分は川や水脈だけでなく、生命の体液・血潮・呼吸の配分でもある。

アメノクヒサモチ・クニノクヒサモチ

クヒは杭・支柱、サモチは支え持つこと。

アメノクヒサモチは、天を支える柱。クニノクヒサモチは、国を支える柱である。

第15首の最後で、水火は流動だけに留まらず、天地の支柱として固定される。

真相訳

泡は静まり、泡は波立つ。
凪と波は一つの面に連なり、綾の水分となる。
風の火子が息を巡らせ、木は地から柱として立つ。
大山の水火身が隆起し、野土と草野の女水が広がる。
その水火は国土へ配られ、
天を支える杭、国を支える杭が立つ。

最終裁定

第15首は、泡波の動静から綾の水分を生み、風・木・山・野へ水火を展開し、最後に国土水分と天地の支柱へ整える歌である。

一首の核:

水際の火水は泡波として現れ、波面の綾となり、風木山野へ広がり、国土水分と天地支柱へ定着する。

接続

第14首 = 言事潮・岩土・天息・大海・水際男女の配置。
第15首 = 泡波・綾水分・風木山野・天地支柱への配分。
第16首 = その国土に、幸・裂き・蔵戸・大戸男女・運行器・食津姫が置かれる。

前後の首

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