TENMON JITEN
カタカムナ第79首とは|潜象天水を人へ写す歌

カタカムナ事典
正典+天聞構造解読
PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
主題:大海丸まり・斎名・潜象天水・人霊核・這う霊核・奥名先道・カム道・正中のすべ・今海・人写し
原文
オホ ワタ マリ イムナ カム ナガラ カム アマ ヒト タマ
カム マリ ハヒ タマ ハヒ オキナ サキ ミチ カム ミチ カム ナガラ
マノ スベ オキ アマツ イマ ウミ ヒト ウツシ
正規化
オホワタマリイムナカムナガラカムアマヒトタマカムマリハヒタマハヒオキナサキミチカムミチカムナガラマノスベオキアマツイマウミヒトウツシ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第79首は、第78首で天太丸まりが大和火根へ降り、濁液水・船・大波女水・天写女水・埴焼きを通して、奥津太真と橋太屋を開き、水火の丸まりを根氣へ結んだ後、その根氣を、オホワタマリとして大海の丸まりへ戻し、イムナとして忌名・斎名・内名を置き、カムナガラとして潜象の法のまま、カムアマ・ヒトタマへ通す歌である。
後半では、カムマリ・ハヒタマハヒによって潜象の丸まりと這う霊核の巡りを立て、オキナサキミチ・カムミチで奥名の先の道とカムの道へ進み、再びカムナガラの法でマノスベ、すなわち正中のすべを置き、オキアマツ・イマウミ・ヒトウツシとして、奥の天つ水火を今の海へ現し、人の写しへ結ぶ。
第78首 = 大和火根・太屋踏み留め・泥水映え・船留め・天船踏み・大波女水・天写女水・埴焼写し・奥津太真・橋太屋・湯まり根氣。
第79首 = 大海丸まり・斎名・潜象天水・人霊核・這う霊核・奥名先道・カム道・正中のすべ・今海・人写し。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、人は小天地であり、天地の火水は人の息・心・血・名・形に現れる。火水は一に凝り、二に分かれ、また名と言事を通して人へ写される。
第79首の核心は、最後の「ヒトウツシ」である。第1首から第78首まで続いた潜象・天水・国土・山海・船・女水・火根・言事の生成は、ここで人へ写される直前の段階に至る。
オホワタマリは、大海の水身が丸まり、中心霊核へ集まることを示す。イムナは、ただの名称ではなく、斎まれた内名である。名は火水を束ねる器であり、カムアマとヒトタマを結ぶ鍵になる。
中心図象が印のミタマであるため、第79首は、名・霊核・道・正中のすべを通して、潜象天水を今の海と人の写しへ渡す歌として読む。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| オホワタ | 大海・大水身 | mahā / samudra / āpaḥ | 大海・水原理 |
| マリ | 丸まり・凝り | maṇḍala / granthi / bindu | 円環・結節・種子点 |
| イムナ | 忌名・斎名・内名 | nāma / mantra / iṣṭa | 名・真言・斎き |
| カムナガラ | 潜象の法のまま | kāma / ṛta / svabhāva | 本性のまま流れる創造衝動 |
| カムアマ | 潜象天水 | kāma / ambhas / dyu | 潜象・天水 |
| ヒトタマ | 人霊核 | puruṣa / ātman / maṇi | 人・霊我・霊珠 |
| カムマリ | 潜象の丸まり | kāma / maṇḍala | 潜象・円環 |
| ハヒ | 這い・広がり進む | sarp / prasara | 這行・展開 |
| タマハヒ | 霊核が這い広がる | bindu / prasara | 霊核・展開 |
| オキナ | 奥名・翁・奥なる名 | antara / nāma / ṛṣi | 奥・名・老聖者 |
| サキミチ | 先の道・裂き道 | agra / mārga / bheda | 先端・道・分化 |
| カムミチ | 潜象の道 | kāma / mārga / dharma | 潜象・道・法 |
| マノスベ | 正中のすべ | madhya / upāya / sarva | 中心・方便・統べ |
| オキアマツ | 奥の天つ水火 | antara / dyu / ambhas | 奥・天・水 |
| イマウミ | 今の海・現時の水身 | idānīm / samudra | 今・海 |
| ヒトウツシ | 人への写し | puruṣa / pratibimba / rūpa | 人・反照・現象化 |
句ごとの真相解読
オホワタマリ
オホワタは大海の水身、マリは丸まりである。
オホワタマリとは、大いなる海の水火が丸まり、霊核化することである。第78首の湯まり根氣を受け、ここでは水火がさらに大海の丸まりへ戻る。
イムナ
イムナは、忌名・斎名・内名である。
これは禁忌名というより、火水を斎め、内に束ねる名として読む。名は単なる記号ではない。名によって水火の働きは器を得る。
カムナガラカムアマヒトタマ
カムナガラは潜象の法のまま。カムアマは潜象天水。ヒトタマは人の霊核である。
この句は、潜象天水が自然法のまま、人の霊核へ通じることを示す。ここで、人は宇宙の外にある存在ではなく、潜象天水を受ける霊核として立つ。
カムマリ・ハヒタマハヒ
カムマリは潜象の丸まり、ハヒタマハヒは霊核が這い広がることである。
潜象は一度丸まり、そこから霊核として這い広がる。これは中心から外縁へ、また外縁から中心へ動く生命運動である。
オキナサキミチ
オキナは奥名、また翁的な古い根の知である。サキミチは先の道、裂き道である。
オキナサキミチとは、奥なる名・古い根の知が、先の道を開くことをいう。
カムミチ
カムミチは潜象の道である。
人の道は、表面的な行動の道だけではなく、カムの運行に沿う道である。
カムナガラマノスベ
マノスベは、正中のすべ、真の統べ方である。
カムナガラマノスベとは、潜象の法のまま、正中のすべによって水火を統べることを示す。
オキアマツ・イマウミ・ヒトウツシ
オキアマツは奥の天つ水火、イマウミは今の海、ヒトウツシは人への写しである。
奥にある天水火は、今ここにある海へ現れ、そこから人へ写される。第79首は、潜象から人への写しが完成直前まで進んだ首である。
真相訳
大いなる海の水火は丸まり、霊核となる。
斎まれた内名が置かれる。
潜象の法のまま、潜象天水は人の霊核へ通じる。
カムは丸まり、霊核は這い広がる。
奥の名は、先の道を開く。
それはカムの道である。
潜象の法のまま、正中のすべが置かれる。
奥の天つ水火は今の海へ現れ、
人へ写される。
最終裁定
第79首は、オホワタマリで大海水身を霊核へ丸め、イムナで斎名を置き、カムアマヒトタマで潜象天水を人霊核へ通し、カムマリ・タマハヒで潜象霊核を広げ、オキナサキミチ・カムミチで奥名の先道とカム道を開き、マノスベを通して、オキアマツ・イマウミ・ヒトウツシへ進む歌である。
一首の核:
大海の水火は斎名を得て人霊核へ通じ、正中のすべによって、奥の天つ水火を今の海から人へ写す。
接続
第78首 = 大和火根・太屋踏み留め・泥水映え・船留め・天船踏み・大波女水・天写女水・埴焼写し・奥津太真・橋太屋・湯まり根氣。
第79首 = 大海丸まり・斎名・潜象天水・人霊核・這う霊核・奥名先道・カム道・正中のすべ・今海・人写し。
第80首 = 第79首で人へ写された水火を受け、カタカムナ八十首全体の終極統合へ進む。