TENMON JITEN
カタカムナ第78首とは|火根を太真へ結ぶ歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
ヤマト ヒネ フトヤ フミトメ トロミ ハユ フナトメ フナミ カエシ コト
カム ナカラ アメノ フナ フミ オホ ナミ ヒメ アメノ ウツメ ヒメ
ハニ ヤキ ウツメ カム ナカラ オキツ フトマ ハシ フトヤ ユマリ ネキ
正規化
ヤマトヒネフトヤフミトメトロミハユフナトメフナミカエシコトカムナカラアメノフナフミオホナミヒメアメノウツメヒメハニヤキウツメカムナカラオキツフトマハシフトヤユマリネキ
中心図象
ツルキ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 剣
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第78首は、第77首で潜象天水へ還った水火が、火根島女水・黄泉奥山・六睦写し返しを経て、大きく解け走り、天豊かな言事道波と天写し綾となり、天の太い丸まりへ集まった後、その天太丸まりを、ヤマトヒネとして大和の火根へ置き、フトヤフミトメとして太い屋・太い八の踏み留めを立て、トロミハユとして泥濁・液水の身が映え、生える段階へ進める歌である。
さらに、フナトメ・フナミカエシコトによって船を留め、船見の返し言事を起こし、カムナカラの法でアメノフナフミを行い、天の船を踏み進める。後半では、オホナミヒメ・アメノウツメヒメ・ハニヤキウツメとして、大波女水・天の写し女水・埴焼き写し女水を置き、最後にオキツフトマ・ハシフトヤ・ユマリネキとして、奥津の太真、橋の太屋、湯まり・霊まりの根氣へ結ぶ。
第77首 = 火根島女水・黄泉奥山津身・六睦写し返し・船返し羽根・大解け走り・天豊言事道波・空洞映え・天写し綾・天太丸まり。
第78首 = 大和火根・太屋踏み留め・泥水映え・船留め・天船踏み・大波女水・天写女水・埴焼写し・奥津太真・橋太屋・湯まり根氣。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、火水は一に凝り、二に分かれ、息・音・言戻・形へ現れる。水火は、船・波・土・火・女水・橋・屋のような現象場に移りながら、また正中へ戻る。
第78首の中心図象は剣である。したがって、ここでの踏み留め・船返し・埴焼きは、単なる穏やかな受容ではなく、火水を切り分け、止め、焼き、定着させる剣的な作用を伴う。
ヤマトヒネは、大和の火根である。第77首の天太丸まりは、ここで大和の中心火根へ降りる。フトヤフミトメは、太い屋・大きな場を踏み留めることで、水火を足場化する働きである。
トロミハユは、濁りを含む液水の身が映え、生えること。濁りは捨てられるだけではなく、焼き、留め、返すことで生成の素材となる。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| ヤマト | 大和・中心和 | kṣetra / yama / samatā | 場・調和・中心和 |
| ヒネ | 火根・日根 | agni / mūla / bīja | 火・根・種子 |
| フトヤ | 太屋・大きな場 | bṛhat / āyatana / gṛha | 大・場・家 |
| フミ | 踏み・歩み | pada / krama | 足・歩み・順序 |
| トメ | 留め・節度 | sthiti / nirodha / bandha | 安定・制止・結び |
| トロミ | 泥濁・液水身 | paṅka / drava / mala | 泥・液化・濁り |
| ハユ | 映ゆ・生ゆ・栄ゆ | bhā / udbhava / śrī | 輝き・生成・栄え |
| フナ | 船・運ぶ器 | nāvā / pātra | 船・器 |
| カエシコト | 返し言事 | nivṛtti / vāc / artha | 返し・言・事 |
| アメノフナ | 天の船 | dyu / nāvā | 天・船 |
| オホナミ | 大波 | mahā / taraṅga / urmi | 大きな波 |
| ヒメ | 女水・胎内相 | devī / yoni / ambā | 女神・胎・母水 |
| ウツメ | 写し女水・内へ写す女水 | pratibimba / devī | 反照・女水 |
| ハニヤキ | 埴焼き・土を火で定着 | mṛd / agni / pāka | 粘土・火・焼成 |
| オキツ | 奥津・沖津 | udaka / guhā / antara | 奥の水域 |
| フトマ | 太真・太い正中 | bṛhat / madhya / satya | 大・中心・真 |
| ハシ | 橋・端・発し | setu / anta | 橋・端 |
| ユマリ | 湯まり・霊まり・水火の丸まり | drava / maṇḍala / bindu | 液水・円環・霊核 |
| ネキ | 根氣・招き | mūla / prāṇa / āhvāna | 根・氣・招き |
句ごとの真相解読
ヤマトヒネ
ヤマトは大和・中心和であり、ヒネは火根である。
ヤマトヒネとは、天の太い丸まりが大和の火根として降り、中心和の根火になることを示す。
フトヤフミトメ
フトヤは太屋・大いなる場、フミは踏み、トメは留めである。
フトヤフミトメとは、大きな場を踏み、留めること。水火がただ流れず、足場として定着する。
トロミハユ
トロミは泥濁・液水身、ハユは映え・生え・栄えである。
トロミハユとは、濁りを含む液水の身が、映え、生え、生命の素材へ変わることをいう。
フナトメ・フナミカエシコト
フナトメは船を留めること。フナミカエシコトは、船を見て返す言事である。
運ぶ器である船は、留められ、見られ、返されることで、言事の道具へ変わる。
カムナカラアメノフナフミ
アメノフナは天の船、フミは踏みである。
カムナカラアメノフナフミとは、潜象の法のまま天船を踏み進むこと。これは天水を運ぶ器を実際の歩みへ変える。
オホナミヒメ
オホナミは大波、ヒメは女水である。
大波の女水が立つ。ここで水火は、大きな波として母胎的に受けられる。
アメノウツメヒメ
アメノウツメヒメは、天水の写し女水である。
天の水火を内へ写し、女水として受け、現象へ移す働きである。
ハニヤキウツメ
ハニは埴土、ヤキは焼き、ウツメは写し女水である。
ハニヤキウツメとは、土を火で焼き、写しを定着させる女水である。土と火と水の三者が、焼成によって形を得る。
オキツフトマ・ハシフトヤ・ユマリネキ
オキツフトマは、奥津の太真。ハシフトヤは、橋の太屋。ユマリネキは、湯まり・霊まりの根氣である。
第78首の最後は、奥の水域に太真を置き、橋の大場を作り、水火の丸まりを根氣へ結ぶ。
真相訳
天の太い丸まりは、大和の火根へ降りる。
大きな場は踏み留められ、足場となる。
濁りを含む液水身は、映え、生える。
船は留められ、見られ、返しの言事となる。
潜象の法のまま、天の船を踏み進む。
大波の女水が立ち、天の写し女水が働く。
埴土は火で焼かれ、写しが定着する。
奥津の太真と橋の太屋が開き、
水火の丸まりは根氣へ結ばれる。
最終裁定
第78首は、ヤマトヒネで天太丸まりを大和の火根へ降ろし、フトヤフミトメで大場を足場化し、トロミハユで濁液水を生成素材へ変え、フナトメ・フナミカエシコト・アメノフナフミで船の運行を言事化し、オホナミヒメ・アメノウツメヒメ・ハニヤキウツメで大波女水・天写女水・埴焼定着を行い、オキツフトマ・ハシフトヤ・ユマリネキへ結ぶ歌である。
一首の核:
天太丸まりは大和火根へ降り、濁液水・船・大波女水・天写女水・埴焼きを通して、奥津太真と橋太屋を開き、水火の丸まりを根氣へ結ぶ。
接続
第77首 = 火根島女水・黄泉奥山津身・六睦写し返し・船返し羽根・大解け走り・天豊言事道波・空洞映え・天写し綾・天太丸まり。
第78首 = 大和火根・太屋踏み留め・泥水映え・船留め・天船踏み・大波女水・天写女水・埴焼写し・奥津太真・橋太屋・湯まり根氣。
第79首 = この根氣を受け、さらに終盤の水火統合・言事完成・現象化へ進む。