TENMON JITEN
カタカムナ第43首とは|尺度で言屋坂を開く歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
カム ナカラ ミハカ シナ カタ カケ メクル オホ カム ツミ ヨモツ チシキ ノ
イフヤ サカ カム マト マリノ ツキ タテ フナト ミチ ナカ チハ
タケ ナミハメ ソラ ワケ イフヤ サカ
正規化
カムナカラミハカシナカタカケメクルオホカムツミヨモツチシキノイフヤサカカムマトマリノツキタテフナトミチナカチハタケナミハメソラワケイフヤサカ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第43首は、第42首で蔵山津身・御火処・奥山・心面静定・高天原・布斗麻邇・尾羽張の切開軸が立った後、その切開軸を受けて、カムナカラとして潜象の法のまま、ミハカシナとして身量・御計・尺度の品を立て、カタカケメクルとして形の欠け・掛けを巡らせ、オホカムツミとして大いなるカムの積みへ進める歌である。
さらに、ヨモツチシキノイフヤサカによって、黄泉・四方・地識の言屋坂を開き、カムマトマリノツキタテでカムの的丸まりに月の縦軸を立て、フナトミチナカチハで船戸の道中に血波を通し、タケナミハメ・ソラワケ・イフヤサカによって、竹波・波女・空分け・言屋坂へ展開する。
第42首 = 蔵山津身・御火処・奥山・心面静定・高天原・布斗麻邇・天尾羽張と厳尾羽張。
第43首 = 御計尺度・形掛け巡り・大カム積み・黄泉地識・月縦軸・船戸道・空分け言屋坂。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の水火は一に凝り、二に分かれ、軽澄は天へ、重濁は地へ降る。火水は息となり、音となり、言戻となり、形仮名へ現れる。
第43首では、尾羽張の切開を受けた後、ただ分けるだけではなく、ミハカシナ、すなわち測り・秤・尺度を整える段階に入る。生成は勢いだけではなく、尺度を必要とする。
ヨモツチシキは、地の奥・黄泉・四方に広がる地識である。ここで重濁の世界、地中の記憶、身体の深部が、言屋坂として開かれる。すなわち、閉じた黄泉ではなく、言によって上がり下りする坂である。
中心図象が印のミタマであるため、この首は、形の欠けや地の奥を恐れるのではなく、それを測り、巡らせ、月軸・船戸・道中・空分けへ通す歌として読む。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| カムナカラ | 潜象の法のまま | kāma / ṛta / svabhāva | 本性のまま流れる創造衝動 |
| ミハカ | 身量・御計・測り | mā / pramāṇa | 測る・尺度 |
| シナ | 品・階・しなやかな層 | śreṇi / krama | 階層・順序 |
| カタカケ | 形の欠け・掛け | rūpa / khaṇḍa / ālambana | 形・欠片・掛かり |
| メクル | 巡る・回る | cakra / parivarta | 輪転・巡り |
| オホカムツミ | 大いなる潜象の積み | mahā / kāma / sañcita | 大なる潜象蓄積 |
| ヨモツ | 黄泉・四方・地奥 | yama / catur / adhas | 死境・四方・下方 |
| チシキ | 地識・血識・知識 | bhūmi / jñāna / citta | 地・知・心識 |
| イフヤサカ | 言屋坂・言で上がる坂 | vāc / gṛha / śikhara | 言・家・坂上 |
| マトマリ | 的丸まり | bindu / maṇḍala / granthi | 的・円環・結節 |
| ツキタテ | 月立て・突き立て | candra / stambha | 月・柱 |
| フナト | 船戸・渡し門 | nāvā / dvāra / tīrtha | 船・門・渡し場 |
| ミチナカ | 道中・中道 | mārga / madhya | 道・中庸 |
| チハ | 血波・地波 | rakta / bhūmi / taraṅga | 血・地・波 |
| タケナミ | 竹波・節ある波 | vaṃśa / taraṅga | 竹・波 |
| ハメ | 波女・嵌める水 | ambā / yoni / bandha | 女水・嵌合 |
| ソラワケ | 空分け | ākāśa / vibhāga | 空間・分化 |
句ごとの真相解読
カムナカラミハカシナ
カムナカラは潜象の法のまま通ること。ミハカは身を測る、御計を立てること。シナは品・階層である。
カムナカラミハカシナとは、潜象の流れを人為で歪めず、その働きに応じて尺度と階層を整えることをいう。
カタカケメクル
カタは形、カケは欠け・掛け、メクルは巡ることである。
カタカケメクルとは、形が完全体として固定されるのではなく、欠けや掛かりを持ちながら巡ることを示す。欠けは不足ではなく、次の運動を生む余白である。
オホカムツミ
オホは大いなる。カムは潜象。ツミは積み・凝りである。
オホカムツミとは、大いなる潜象の蓄積である。形の欠けを巡らせることで、見えないカムの力が深く積まれる。
ヨモツチシキノイフヤサカ
ヨモツは黄泉・四方・地奥である。チシキは地識・血識・知識。イフヤサカは言屋坂であり、言によって上がり下りする坂である。
ヨモツチシキノイフヤサカとは、地の奥、黄泉の知、身体深部の記憶が、言によって坂として開かれることをいう。
カムマトマリノツキタテ
カムマトマリは、潜象が的として丸まること。ツキタテは、月を立てる、また突き立てることである。
ここでは、潜象の的に月の軸が立つ。月は水の反照であり、夜の光である。地奥の識を通ったカムは、月のような反照軸を得る。
フナトミチナカチハ
フナトは船戸、渡しの門。ミチナカは道中、中道。チハは血波・地波である。
フナトミチナカチハとは、渡しの門から中道へ入り、血波・地波がその道を流れることを示す。
タケナミハメ
タケは竹・節ある縦力、ナミは波、ハメは女水が嵌まること。
タケナミハメとは、節ある波が女水の場へ嵌まり、生命の律動を作ることをいう。
ソラワケイフヤサカ
ソラワケは、空を分けること。イフヤサカは、言屋坂である。
地奥の言屋坂を通った後、最後に空が分けられ、言の坂が再び開く。これは、地奥から空へ、下から上へ言の通路が開くことを示す。
真相訳
潜象の法のまま、身の尺度と階層が整う。
形は欠けを持ちながら巡り、
大いなるカムの積みを作る。
地の奥、黄泉、四方の識は、言屋坂として開く。
カムは的として丸まり、月の軸が立つ。
船戸の道中には、血波・地波が流れる。
節ある波は女水に嵌まり、
最後に空は分けられ、言の坂が開く。
最終裁定
第43首は、カムナカラに身の尺度を整え、形の欠けを巡らせて大カム積みを作り、黄泉地識を言屋坂として開き、カムの的丸まりに月軸を立て、船戸の中道へ血波を通し、竹波女水と空分けによって再び言屋坂を開く歌である。
一首の核:
尾羽張で切り開かれた水火は、尺度・形の欠け・地奥の識・月軸・船戸中道・空分けを経て、上下を貫く言の坂へ変わる。
接続
第42首 = 蔵山津身・御火処・奥山・心面静定・高天原・布斗麻邇・天尾羽張と厳尾羽張。
第43首 = 御計尺度・形掛け巡り・大カム積み・黄泉地識・月縦軸・船戸道・空分け言屋坂。
第44首 = この言屋坂を受け、さらに水火の上下交通・身体国土・神名的生成の次段階へ進む。