TENMON JITEN

カタカムナ第16首とは|国土に蔵戸を整える歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第16首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第16首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.83
カタカムナ第16首
カタカムナ事典
正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

主題:運行器・食津姫・天国の幸・裂き・蔵戸・大戸男女の成立

原文

アメノ サッチ クニ ノ サッチ アメノ サキ リ クニ ノ サキ リ
アメノ クラト クニ ノ クラト オホト マト ヒコ オホト マト ヒメ
トリノ イハ クス フネ オホ ケツ ヒメ

正規化

アメノサッチクニノサッチアメノサキリクニノサキリアメノクラトクニノクラトオホトマトヒコオホトマトヒメトリノイハクスフネオホケツヒメ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第16首は、第15首で泡波・綾水分・風木山野・天地支柱が整った後、その国土に、トリノイハクスフネとして空・岩・木・船の運行器を置き、オホケツヒメとして食・受容・排出の女水を立て、アメノサッチ・クニノサッチとして天国の幸を配り、アメノサキリ・クニノサキリとして境界を裂き分け、アメノクラト・クニノクラトとして蔵戸を開閉し、最後にオホトマトヒコ・オホトマトヒメとして大門・大的の男女相を立てる歌である。
第15首 = 泡波・綾水分・風木山野・天地支柱への配分。
第16首 = 運行器・食津姫・天国の幸・裂き・蔵戸・大戸男女の成立。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、天地の水火は呼吸・潮汐・波・風・草木・人身に同じ法則で現れる。水火は一に凝り、二に分かれ、また相対して動くことで、息・音・言戻・形を作る。
この法則から見ると、第16首は国土に生命機能を入れる段階である。第15首で風木山野と天地支柱が整っただけでは、まだ運行・食・蓄え・境界・門は成立していない。
トリノイハクスフネは、空を行く鳥、地に固まる岩、地から立つ木、水上を渡す船を一列に置く。これは空・地・木・水上運行が、ひとつの国土生命系として接続されることを示す。
中心図象が印のミタマであるため、これらは外界の自然・生活だけではなく、身体内の呼吸、骨格、樹状組織、血流、消化排泄、記憶蔵、感覚門にも対応する。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
トリ 鳥・取り・氣を運ぶ pakṣin / garuḍa / gṛh 飛翔・運搬・取る働き
イハ 岩・言の堅まり śilā / gir / vāc 岩・堅固な言場
クス 楠・薬・組み据える木氣 vṛkṣa / oṣadhi / kuśa 木・薬草・聖草
フネ 船・水火を運ぶ器 nāvā / plava / pātra 船・浮舟・容器
オホ 大いなる mahā / bṛhat 大なるもの
ケツ 食津・氣津・排出門 anna / apāna / kṣetra 食・下行氣・場
ヒメ 秘め・女水・胎内相 devī / yoni / guhā 女神・胎・内奥
サッチ 幸・佐持・支え持つ恵み sukha / bhaga / śakti 幸・分与・生成力
サキリ 裂き・霧・境界分け bheda / cheda / sīman 分化・切断・境界
クラト 蔵戸・暗戸・貯蔵門 guhā / kośa / dvāra 蔵・鞘・門
マト 的・真戸・中心門 bindu / maṇḍala / dvāra 的・中心点・門
ヒコ 火子・男火 agni-putra / bīja 火の子・種子
ヒメ 女水・胎内相 devī / yoni 女神・胎

句ごとの真相解読

トリノイハクスフネ

トリは鳥であり、取りであり、氣を運ぶもの。イハは岩であり、言の堅まり。クスは楠・薬・木氣であり、フネは水火を運ぶ器である。
この句は、空を行く鳥、地に固まる岩、地から立つ木、水を渡る船を一列に置く。つまり、空・地・木・水上運行が一つの生命国土系として接続される。
身体では、呼吸の上行、骨格の固定、樹状の神経・血管、体液を運ぶ器に対応する。

オホケツヒメ

オホは大いなる。ケツは食津・氣津であり、食物の入口と排出の出口、また生命氣の津である。ヒメは秘められた女水の胎内相である。
オホケツヒメとは、大いなる食・受容・排出を司る女水である。国土では食物を生み出す大地の女神性、身体では消化・吸収・排出の水火門である。

アメノサッチ・クニノサッチ

サッチは幸であり、佐持であり、支え持つ恵みである。
アメノサッチは、天からの幸。雨・光・息として降りる恵みである。
クニノサッチは、国からの幸。土・作物・身体として生じる恵みである。
天の幸と国の幸が対で置かれることで、生命を支える上下の供給が整う。

アメノサキリ・クニノサキリ

サキリは、裂き・霧・境界分けである。
アメノサキリは天における分け、クニノサキリは国における分けである。
幸が与えられるだけでは、まだ秩序にならない。天国の恵みは、境界をもって分けられることで、各場へ適切に配られる。

アメノクラト・クニノクラト

クラトは蔵戸であり、暗戸でもある。クラは奥に蔵される場、トは戸・門である。
アメノクラトは天の蔵戸、クニノクラトは国の蔵戸である。
恵みはただ流れ出るだけではなく、蔵され、時に応じて開閉される。身体では記憶・内分泌・臓器の蓄え、国土では水源・穀倉・山の内蔵に対応する。

オホトマトヒコ・オホトマトヒメ

オホトマトは、大戸・大門・大きな的である。
マトは的であり、真戸であり、中心へ向かう門である。ヒコは男火、ヒメは女水である。
オホトマトヒコ・オホトマトヒメとは、大いなる門・的における男女の水火相である。
ここで蔵戸の開閉を経た生成力が、中心門へ向かって男火と女水に分かれる。

真相訳

鳥は氣を運び、岩は場を固め、木は組まれ、船は水火を渡す。
大いなる食津の女水は、受け入れ、養い、排する。
天の幸と国の幸が配られ、
天の裂き分けと国の裂き分けが境界を作る。
天の蔵戸と国の蔵戸が開閉し、
大いなる門と的に、男火と女水が立つ。

最終裁定

第16首は、国土に配された水火を、鳥・岩・木・船・食津姫・天国の幸・裂き・蔵戸・大戸男女へ展開する歌である。
一首の核:
風木山野と天地支柱が整った国土に、運行・食・幸・境界・蔵戸・中心門の働きが入り、生命国土として動き始める。

接続

第15首 = 泡波・綾水分・風木山野・天地支柱への配分。
第16首 = 運行器・食津姫・天国の幸・裂き・蔵戸・大戸男女の成立。
第17首 = その展開を、カムナカラの豊日神・八方豊穣・二根二橋・一国土形へ統合する。

前後の首

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