TENMON JITEN
カタカムナ第9首とは|天地の時所を定める歌

カタカムナ事典
正典+天聞構造解読
PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
主題:
原文
ア メ ノ ト コ タ チ ク ニ ト コ タ チ アメ クニカ
ソコ ソキ タチ カタ カムナ マノ トキ トコロ トコ タチ
正規化
アメノトコタチクニトコタチアメクニカソコソキタチカタカムナマノトキトコロトコタチ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第09首は、第08首で生命芽と時所分岐が発動した後、その分岐した生命時空に、天の常立・国の常立・底の根基・正中の時所を与える歌である。
第08首は「生命芽生えと時空分岐」であり、第09首は「天地常立と時所固定」である。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地初発に0の正中へヽが宿り、その凝りから水火が分かれる。軽澄なるものは天へ、重濁なるものは地へ進む。火を父、水を母とし、父母の水火が結んで一つの凝りを作り、天地人の初発となる。
この法則から見ると、アメノトコタチとクニトコタチは、外界神話の神名だけではなく、天の水火と国の水火が、それぞれ不動の軸として立つ働きである。
中心図象が印のミタマであるため、この常立は上下左右へ広がるだけではなく、中心の一点から天・地・底・時所へ柱を通す構造として読む。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| アメ | 天水・空中水火 | ambhas / ambu / amṛta | 天上水・甘露 |
| トコ | 常・床・凝った場 | sthāna / dhruva / bhūmi | 場・不動軸 |
| タチ | 立つ・顕つ・断つ | sthā / tiṣṭhati / utthāna | 立つ・成立 |
| アメノトコタチ | 天の常立 | dhruva-sthāna | 天軸の確立 |
| クニ | 国・凝り成る地場 | kṣetra / bhūmi / kṣoni | 地場・領域 |
| クニトコタチ | 国の常立 | pṛthivī-sthāna / pratiṣṭhā | 地軸の確立 |
| アメクニ | 天地 | dyāvā-pṛthivī | 天地双極 |
| カ | 火・発火・問い | ka / agni / tejas | 火光・発現 |
| ソコ | 底・奥底 | tala / mūla / adhas | 底・根 |
| ソキ | 底の氣・削ぎ出す力 | mūla / śakti | 根底力 |
| マ | 真・間・正中 | madhya / mā | 中心・測り |
| トキ | 時・解き | kāla / granthi-bheda | 時・結び目の解け |
| トコロ | 所・床路 | sthāna / āyatana | 場所・依処 |
句ごとの真相解読
アメノトコタチ
アメは天水であり、空中の火水循環である。トコは常・床・凝った場、タチは立つことである。
アメノトコタチとは、流動する天の水火が、天の場で不動軸として立つことをいう。
クニトコタチ
クニは凝り成る地場である。クニトコタチとは、重濁なる水火が地の場に凝り、国土の床として立つことをいう。
アメノトコタチが天の柱であるなら、クニトコタチは地の柱である。
アメクニカ
アメクニは天地。カは火であり、発現である。
アメクニカとは、天と国が火によって接続されること。天地がただ分かれているのではなく、その間にカの発火が入り、相互に働き始める。
ソコソキタチ
ソコは底、ソキは底の氣・根底から削ぎ出される力、タチは立つこと。
ソコソキタチとは、現象の底、生命の底、言の底から、根基の氣が立ち上がることをいう。
カタカムナ
ここでのカタカムナは、天地常立と底立ちを受けた後に現れる。
つまり、潜象がただ形名化するだけでなく、天・地・底の三層に柱を持ったカタカムナである。
マノトキトコロトコタチ
マは正中、トキは時・解き、トコロは所、トコタチは常立である。
マノトキとは、正中の時が開くこと。トコロとは、その時が場所を得ること。トコタチとは、時所が常立として固定されること。
真相訳
天の水火は、天の常立として立つ。
国の水火は、国の常立として立つ。
天と国は、火によって結ばれる。
底の底から、根基の氣が立つ。
そこにカタカムナは、天地と底の柱を得る。
正中の時が開き、所が定まり、常立が確定する。
最終裁定
第09首は、アメノトコタチとクニトコタチを立て、アメクニカで天地を火により接続し、ソコソキタチで底を立て、マノトキ・トコロ・トコタチで時所を確定する歌である。
一首の核:
分岐した生命時空に、天・国・底・正中時所の常立を与える。
接続
第08首 = 生命芽生えと時空分岐。
第09首 = 天地常立と時所固定。
第10首 = 固定された時所の正中がめぐり、オノコロシマ生成へ進む。